2014年5月18日日曜日

サンゴノソナエ(2):にんぷクラスに行ってきた/「安産」ゲシュタルト崩壊?!

前回の記事では、たくさんのいいね!やFBでのコメントをいただきました。
とても個人的なことで、まだ具体的に「こんなことをしました」という内容でもないのに、恐縮です…。
友人からも、今回の妊娠に際して「何かうれしい〜」「楽しみ!」と言ってもらうことがあり、その言葉をとてもありがたく受け取っています。
だからこそ、それを喜びのままにしておくためにも産後の備えが大切なんだ!と思い直しております。

さて、今日はサンゴノソナエとして、4月(妊娠6ヶ月)に通ったNPO法人マドレボニータの「にんぷクラス」について書きます。

マドレボニータ=産後ケア、というイメージをお持ちの方が多いと思います。
実は、まだ開催箇所は少ないですが妊婦向けのクラスも開催しているのですー。
クラスでの一コマ。吉田紫磨子インストラクターのブログよりお写真拝借しました。

「にんぷクラス」は3回で1クール(産後クラスは4回1クールです)。
妊娠12週以降、お医者さまから運動の制限を受けていない方が受講できます。
臨月の方もOK。
実際、「計画分娩で日が決まっているので最終回は出られないのですが、ギリギリまで!」という方や、最終回を待たずに自然分娩され、その報告を講師から受ける、というケースもあります。

プログラムの内容は、産後女性向けのクラスと同じ3本柱。
(1)バランスボールをつかった有酸素運動
(2)コミュニケーションワーク
(3)自宅でもできるセルフケア
です。
でもそれぞれ妊婦向け、出産に向けてのきめ細やかなアレンジメントがされています。

前回の記事でも触れた通り、
私は1人目の妊娠のときは、マドレボニータのことは知っていたけれど、
にんぷクラスは受けていなかったので、今回初!でした。
また、今事務局の仕事をしているので、いろいろなクラスにお邪魔したり、
単発で一緒に参加させてもらったりという機会はあるものの、
1クール通して、受講生として申し込んでの参加というのは実に1人目の産後以来4年ぶり!

最終回の記念写真〜!(同じく紫磨子さんのブログより)

ということで、
ここではプログラムの内容を事細かに記載するというよりも
産後ではなく妊娠時からクラスに参加することでの発見や収穫、
これから夫婦で進めていく「サンゴノソナエ」への効果について書いていきます。

ご興味ある方は、併せて公式サイトのご案内ページや、私が受講した吉田紫磨子インストラクターのブログをご覧ください。紫磨子さんのブログでは、私が参加した回それぞれの報告が、同じ日の午前中に同じ場所で開催している「産後クラス」との対比もしながらご覧いただけます!⇒1週目2週目3週目(最終回)

※マドレボニータとしての発信、ではなく、私個人の感想ということでお読みくださいね。


★「安産」のためのクラス。ちなみに安産って何?何のため?

バランスボールエクササイズは、内容的には思っていた以上に、産後クラスと同じ。
同じというのは、動きとか、負荷とかがです(産後クラスで最後に行う、ボールに体を預けての腹筋は行いませんが、それ以外はおそらく全てやりました)。

驚きだったのは、妊婦の方が産後より動ける!
1週目はほとんどの方が「妊娠発覚以来運動らしきものはしていません…」という状態でくるのと、
人によってははじめてのバランスボールエクササイズということで戸惑いますが、
週を追うに従って、これがみんな妊婦?!と思うほどキレのよい、揃った動きになります。
私は妊娠6ヶ月で、参加したクラスの中ではぶっちぎりに週数が早い方。多くの方は産休に入ってから来られていてほぼ臨月。同じ妊婦でも驚きです!

妊娠すると、いろいろ体をかばい、運動も控えたりすると思うのですが、
赤ちゃんが入っている、ざっくり下半身をかばっているようで、
つられて上半身も運動不足、もっさりした感じになりますよね(上半身だけをばりばり動かす運動というのもそうないし)。
エクササイズではしっかり上半身も動かすし、肩甲骨まわりも動かすので、血行もよくなるし、肩〜腕の力もつきます。

この腕の力を保っておくことが産後きいてくるはず。だって連日の抱っこを支えるのは腕!

3週連続、みっちり有酸素運動をすると、体の変化も感じます。
例えば、日数がたつぶん、お腹が大きくなって動きにくくなっているはずなのに、
キビキビ動ける。イメージ的には走ったりできそうな気分(しないけどw)。
筋肉がつき、体力もついたからかなと思います。

体を動かすことで精神的にも前向きに。
運動をした日はいつも以上に夕飯つくるのしんどい…かと思いきや普通に作れてしまったり。
私はまだ産休に入る前で、仕事をしながら3回分の受講の時間をどこでとろうか…と実は2ヶ月くらい受講を先延ばしにしてしまっていました。
でも結果仕事もはかどり、受講のせいで仕事が遅れた><ということはありませんでした。

このように筋肉を鍛え、体力をつけ、精神的にも健全に…というのは、
産後クラスでも同様なのですが、やはり産む前と産んだ後なので、目的が少し違うのですよね。

産後クラスは、まず第一に出産でダメージを負ったリハビリのため。
一番小さな社会の単位である家族、パートナーとの関係を健全に築いていくため。
さらに再び家族の外の社会とつながっていくため。

にんぷクラスだと「安産」というワードが、思っていた以上にインストラクターから出てきました。
「妊婦向けの教室なんだから、『安産』が目的って当たり前でしょ?」と思われるかと思いますが…。

おおげさに思えるかもしれないけど、私のなかで「安産」がゲシュタルト崩壊しましたw
アンザンって何だっけ?アンザンって何のため…?
というか、私、産後が心配なあまり「安産」への関心が著しく低かったことに気付いてしまいました。

もちろん「安産」したいか?と問われれば、もちろんです!と答えると思うんですけど。
みなさん、例えば検診で異常なしと言われている状態の上での「安産」って何をもってそう言うんだろう?なんでそれを求めるんだろう?ということって、意外と漠然としてるんじゃないかと思います。

にんぷクラスでは、漠然と「安産」とは言いません。
ここがこうなるから安産につながる。
筋肉を鍛えておくこと、骨盤を自分で動かしてみること(厳密にはそのまわりの筋肉を動かしているのですが)。
力の入れ方、抜き方。

妊娠中に体を鍛えて、筋肉が衰えないようにしておくと、
出産自体もラクかもしれませんが、産後のダメージも抑えられます。
当然骨盤は開くけど、それを戻していきやすかったり。
妊娠中は体を動かせないから、筋肉も衰えてしまうのは仕方な…くない!

さらに、コミュニケーションワークでは、陣痛中/出産直後〜産褥期にどう過ごしたいか?を、絵を描いたり、自分で書いたり、ペアになって相手に話したものを書き留めてもらったりして具体的にしていきます。

このワークの部分は、体以外の「安産」の要素だと気付きました。
きちんと備えておくことで心身ともに「安心して産める」ことにつながるので、精神的な要素も揃ってこその「安産」だということを身を以て知ることができます。

「出産はゴールではない」って日頃からすごく発信しているので、
最初「安産」という言葉がたびたび出てくることに違和感さえ感じる自分がいたのですが、
産後も見据えているからこそ「安産」も大切なんですよね。
逆に、産後を見据えずに漠然と安産にいいということをしていても意味半減
すごい、腹落ちしました!


★サンゴノソナエの期間はいつから?

「バースプラン」をつくる、という時間があります。
バースプランというと、産婦人科にある質問用紙に答えていく…というイメージがありますが、
ここではバースプランの作り方もマドレ式(詳しくは受講されてのお楽しみ☆)。

そこで私がまた気付いたことは、自分からバースプランが出てこないこと。
出てくるのは産後の入院中〜自宅に帰ってからのことばかり。
でも、自分のプランを語るだけでなく、クラスでペアになって相手のプランを聞いたり、
その後の全体のシェアリングで他の方の話を聞くと、
やはり産むときのこともいろいろ想定したり、こうしておきたいってことを考えて言葉にして、パートナーや家族、必要に応じて産院とシェアしておかな、だめだ!と気付きました。

そのなかで多少想定はしていた「立ち会い出産」についても。
私が産む予定の産院は、夫または実母のみ立ち会いOKで、子どもはNG。
それを何となく残念に思いつつ、それなら夫かな〜くらいに考えていました。

が、上の子の立ち会いできるけどしないよという人の意見や理由を聞いたり、
では夫が立ち会いしている間、上の子が一番安心できる環境はどうなんだろう?
陣痛中や分娩室で、「子どもがどうしてるか」と想像したときに、自分が一番安心できるのはどんな状態か?
もしかしたら立ち会いいなくても、夫が子どもをしっかり見ていてくれているというのもいいかもしれない…

など、「印象的に(立ち会いしてもらえず)残念」というところから一歩ほりさげて考えるきっかけをもらいました。

立ち会い出産を否定しているわけではありませんよ〜。考えてどちらかに決めよう、と思ったという話です。


★産後クラス以上に強いかも。にんぷクラス仲間との絆

マドレボニータの産後クラスの魅力の一つとして、
近い時期に出産・産後を迎え、子どもがいるという共通点がありながら、
「赤ちゃんのママ同士」ではない、大人同士の付き合いができる仲間ができる、というのがあります。

これはにんぷクラスでも同じことなのですが、
これからみんな少しずつ時期がずれながら出産を迎えるというのが、さらに要素として加わるんですよね。
例えば自分が妊婦の状態で産褥ヘルプに行けますし。
早く産んだ人は産褥期明けに新生児連れて後から産んだ人のお宅に行けたりもします。
そこからまた深い付き合いになったりもしそうです。

私は最終回の教室の帰りに、2日前に出産した同期の病院に面会に行かせてもらいましたが、
先週の今日は一緒にスタジオで妊婦として弾んでいた仲間が赤ちゃんを抱っこしてることが本当に感慨深かったです^^

また、にんぷクラスには初産の人も、2人目、3人目の出産の人もいます
これまた一般の「母親学級」ではなかなかないシチュエーションです。
というのは、自治体が行う母親学級って、たいてい初産の人対象なんですよね。
初産の人に限定していなくても、2人目以降の人ってあまり行かないでしょう。
オムツ替えも沐浴の仕方も知ってるし…。

でも、この初産の妊婦と2人目以降の妊婦の交流って、お互いとっても意味があるなと実感。
初産の人は、2人目以降の人から産後のシビアな話+初産のときの反省をふまえて今回はこうしようと思ってる…という話が聴けます。
2人目以降の人も、他の人がどうしようと思っているかというのを聞けますし、初産の人に話すことでまた自分の気持ちを確認できたりします。
私の同期(2人目出産、5月出産予定)は、初回の頃は産褥期に必要な手配について検討を始めたところで、最終回の頃には、いろいろ調べ、産後ドゥーラと区のヘルパー、ファミサポさんそれぞれのお申込みを完了していました。クラス後のお茶やつながったFacebookでその過程を聞かせてもらうことは、とても勉強になりました。

さらに、仕事の話や、育休中にどんなことを勉強したいかみたいな話も普通にしています。引き継ぎはどんな人にどうやったか、自分が戻ったらその仕事はどうなるの?みたいな具体的な話も…。
妊娠を機に退職をした人も、素直な不安も話してくれたし、ではどうしていこうか?というのを考えるきっかけにもできるのかなと。

産休前だったり、産休入ったばかりだったりするので、まだ社会人モードなんですよね。なので産後クラス以上にこういう話ができる関係になるのが早かったです。

「産後クラスあるある」で、「お互いの赤ちゃんの名前をなかなか覚えない」というネタがありますが、にんぷクラスでは、私は仲間のお腹の赤ちゃんの性別が覚えられませんでしたw それよりか、目の前の人が何をしていて、何を考えているかのほうを知りたい!

ちなみに私の通った吉祥寺東クラスのスタジオの1階は「カフェアマル」という居心地がよくておいしいカフェです。ノンカフェインのお茶もありますよ。
私、2週目は、1週目の後にお茶した人とクラス前に待ち合わせてランチ→クラス受講→クラス後に誘い合ってお茶とかしました。あの建物に何時間いたんでしょうw


★サンゴノソナエ@カップルの超具体的な導入口

今回は絶対しっかりそなえるぞ!と夫婦ともども思いは強い私たちですが、
やっぱりいざ何からする?というと迷うところがあり…。
週末も、話さなきゃねーといいながら先延ばしにしてしまったりしがちでした。
が、2週目のワークの続きとして、帰ってパートナーと話すという設計になっていて(そこでワークシートが全部埋まります)、
それを来週までにやらねば(といっても所要時間は最低15分あればいいので、捻出が難しいという長さではないです)というのがいいきっかけになりました。

どんなことでもそうですが、「何を決めなければいけないのかが見えない」というのはストレスで、意欲を削ぐことだと思います。
でも、何か糸口やきっかけがあれば、そこって越えられますよね。

自宅でやったワークの話と、それ受けて何からはじめたか、は次回に。

***

「にんぷクラス」、まだまだ場所が限られていて心苦しいですが、
もしお近くにある方はラッキー☆というわけで、ぜひぜひご参加検討ください。
3週すべて出られるに越したことはないですが、満席でなければ単発受講OKの教室もありますので、各教室の担当にご確認くださいね。
私もまだ出産まで少しありますので、単発で出させてもらいます!


     


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出産前、女性の頭の中は「生まれてくる赤ちゃんをどうケアするか」の情報で
いっぱいになりがちです。
ミルクはどうやって飲ませる?沐浴は?室温はどのくらい?などなど。
でも、出産という大仕事を終えた自分の「過ごし方」、イメージわきますか?
「安静にしてくださいね」って病院では言われるけど・・・安静って何?
「落ち着いたら遊びに行くね」って友達に言われたけど、あたし、いつ落ち着くの?
などなど、よくみると分からないことだらけの「出産後の過ごし方」。

これまであまり語られてこなかった「産後の真実」に光を当てたのが、
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