先日うっかり休館日に行ってしまった東京ステーションギャラリーへリベンジ!開催中の『生誕100年!植田正治のつくりかた』行けました★
鳥取砂丘で家族や女の子たちが横一列に並んだ演出写真…といえば見たことある!とわかる人もけっこういる…のでしょうか。
私も写真を撮るようになってから出会ったので、一般的な知名度ってわからないのですが。
とにかく大満足な内容で、有名どころはおそらく全部出ていたし、
新発見の作品も見られました。
「つくりかた」というテーマにちなみ、ところどころに植田正治の著作からピックアップされた写真哲学もはさみこまれていて、
これが鑑賞の手引きにもなる気がしていました(でもけっこうこれをスルーして写真だけ見てる人も多かった。時間ないのかもしれないし、人の勝手ですがもったいないなーと感じました)。
私は3ー4回ですが暗室でモノクロ写真を焼いたことがあります。光のあてかた、あてる時間で調節するのですが、同じネガでも焼き方で印象が全然違いますし、光をあてているときに部分的に手をかざしたりして、同じ作品のなかでも場所によって光のあたる量を調節したりする手法もあります。これを知ったときは衝撃でした。モノクロ作品は、撮った瞬間だけで決まるんじゃないんだなあと。モノクロは色がない、だから独特の味がある、というだけではないんだと思ったのでした。
そんなことを思い出し、今日見た作品でも、焼き方の工夫でこの作品の味がでているんだろうなとつたない知識ながら想像したりしていました。
彼の特徴でもある「演出写真」の手法を封印して撮られた『童暦』をスライド投影も含めて全作品見られたのも嬉しかったです。
"UEDA-CHO"(フランス語です)でなくてもやっぱり植田正治でした。
もう6年前になりますが、山陰を旅行して、鳥取砂丘にも植田正治写真美術館にも行ったのですが、あの冬の空気を思い出しました。
東京ステーションギャラリー、3階→2階の階段室や2階の展示室の壁は東京駅の煉瓦が間近にみられるのもよかったです。
ある程度人はいましたが、自分のペースで見られるくらいで、久々に美術館の静謐な空気にも触れられて、よい年末の一日となりました。
以前、写真仲間と「植田正治みたいな写真を撮ろう」と砂丘へでかけたことがあります。
鳥取ではなく、浜松砂丘でしたが。
この写真はそのときの一枚。
植田正治オマージュというのもはばかられる…と思っていましたが、今日も「全ての作品は何かの模倣」「砂丘で撮ってみることをおすすめする」という彼の言葉をみかけたので久々に引っ張りだしてきました。
今見ると、フレーム内の人物はもっと後ろでもよかったかもですねー。
もう会期末ですが、よろしければ!
***
生誕100年!植田正治のつくりかた
2013年10月12日(土)~2014年1月5日(日)
UEDA SHOJI 100th anniversary
October 12th , 2013 - January 5th , 2014
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
0 件のコメント:
コメントを投稿