今日のモコレコメンは、マンガ!
マドレ事務局スタッフの先輩、秋子さん(書評での作家名はツキノハルミさん)は、日々本当にたくさんの本を読み、紹介してくださいます。ジャンルも多岐にわたっていて、本当に勉強になります!
そんな秋子さんが先日「読書メーター」で紹介していたマンガが気になり、即購入!
「ヒヤマケンタロウの妊娠」 (BE LOVE KC)というタイトルです。
前から、ふと妄想することがありました。
もし、男女どちらが妊娠するかわからない、という世の中だったら、子育てや「子育てしながらはたらく」ってどうなるんだろうーーー?と。
例えば保育園。
必死に情報収集するのは大半が女性。
男性側は募集や選考スケジュールも把握してない。
どこに保育園があるのかとか、下手すると認可と認証、無認可の区別もついてない(東京都の場合)。
入れなかったときに別の手を尽くすのも女性。それでも叶わなかったときに自分の仕事を調整(最悪退職)するのも女性…。
もし男性がその子を産んでたらどうなのか?
夫婦が子どもをつくるかどうかの相談。
お互いいろいろ生活の変化のシミュレーションをするとは思うのですが、
もし男性が、自分のほうが妊娠するかも…と思っていたら、もっといろいろ考えるんじゃないか?
なくなることのない望まない妊娠。
男性はもっと真剣に避妊するんじゃないか?
などなど妄想してたわけです。
その世界を描ききったのがこのマンガ。
しかも設定ががんばったなー、秀逸だなあと思うのは、
「近年男性の妊娠が確認されるようになった」という設定。
確かに、もともとそういう世界だったら、それが当たり前なんですけど、
急に変化が起きたという設定にすることで、社会が変わらざるを得ない様子を描いていくんです。
医学的な設定は相当無理がありますけどね…。
でもそれをこのマンガを議論する際に問うのは的外れ、ヤボだと思います。
しかも男性の妊娠は、女性の約1/10。
周りでもまだ男性が妊娠した人は少なくて、
デマ(妊娠する男性は同性愛者など)もある。
そんな中妊娠した主人公(男性)が、自分の仕事(外食業界の店舗企画職)を活かして、
「産むメン」の居場所を作っていきます。
最初は自分が出産後の居場所と仕事を確保するためだったのだけど、徐々に社会を変えていくんだ、という意識に変わっていきます。
…ただ、結局妊娠して出産した方が「抱え込む」という図式は変わらず。
特にこの主人公カップルは未婚ということもあって、
妊娠しなかった女性の方は、たまに会って赤ちゃんあやして…というおいしいとこどりだったりするのがちょっと残念でした。
どっちが妊娠するかわからなくても、結局妊娠したほうが抱え込んでしまうのか…。
いや、妊娠するまでがわからないから、そもそもの心がけが違っていて、妊娠しなかったほうもしっかりコミットメントできるのかな…。
このマンガでは、そこに主眼が置かれてるわけではないので、そのあたりは浅いし、
そもそも産後を甘くみてる!!…と思ってしまう箇所も多々ありますが、
この話を発端に、仲間同士、夫婦同士話してみたらおもしろいだろうなーと思いました。
→普通に流通するようになりましたね!よかった☆(3/1追記)
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