2013年4月11日木曜日

基本から対策までわかる!「風疹」問題/太田寛先生(瀬戸病院産婦人科医師)に伺いました

今、大問題となっている風疹の流行。
テレビでもやっているけど、イマイチ自分に何か対応が必要なのか、わかりにくいですよね。テレビの報道の熱気と、周りとの空気感の違いに、戸惑います。
私自身がしっかり知りたい!と思っていたこともあり、4/8(月)、私がパーソナリティを担当しているFM西東京の「kirakira☆アヴェニュー」にてゲストをお招きして、今回の流行について基本的なことからがっつりお伺いしました。

ラジオでお話いただいた内容を、ほぼそのまま書き起こしました。さらに追加の情報も含んでいます。なので、長いです。
でも、ものすごくわかりやすいし、問題の背景、理由も納得がいくと思います。
私の夫はこの原稿を読んだ翌日にワクチン接種に行きました。

やはり専門的な話なので、自分で説明しようとすると、何かあまり切迫感とか、必要性とか伝えるのが難しい問題だなあと思います。他の人にも知ってほしいと思ったら、よろしければこの記事をお勧めくださいね。


ゲストの太田寛先生にはこの書き起こしの原稿の確認や加筆にもご協力いただきました。太田先生、本当にありがとうございます。

***

ゲスト:
太田 寛(おおた ひろし)先生
慈桜会 瀬戸病院 産婦人科医師/北里大学 医学部 公衆衛生学 助教
1989年京都大学工学部電気工学科卒業後、日本航空株式会社羽田整備工場に勤務。2000年東京医科歯科大学卒業。茅ヶ崎徳洲会総合病院産婦人科、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、2009年北里大学医学部公衆衛生学助教に。2012年瀬戸病院産婦人科勤務、現在に至る。平成21年度厚労科研費補助金「新型インフルエンザ対策(A/H1N1)妊娠中や授乳中の人へ」パンフレット作成委員。日本医師会認定産業医、日本産科婦人科学会専門医。



――まず、風疹とはどういう病気なのでしょうか? 

一言で言えば、体にぶつぶつが出る病気ですね。みなさんは子どものときにかかって、終わってしまっている病気と思うかもしれないんですけど、そう簡単な話ではありません。まず、うつりかたは「飛沫感染」といって、インフルエンザと同じですね。つばとか、そういうのでうつる。患者のくしゃみの中のつばを吸い込んでしまったり、つばが手にくっついたりして、顔、目、鼻を通してうつるようなうつり方です。2〜3週間くらい潜伏期間があって、ぶつぶつが顔と体に最初に出て、数日で手足に広がって、3〜4日ぶつぶつが出て、長くて1週間くらい出る人もいますけれども、その程度で治っていく。だから、別名「三日ばしか」とも呼ばれています。病気自体は比較的軽くて、重い病気にはなりにくいです。数千人にひとりくらい(重く)なることはありますけど、だいたい軽く終わります。

追加:今回の流行では大人では重症化する確率が高いことがわかりました。東京都感染症情報センターより

昔は子どもが友だち同士でうつって…ということもあったんですが、今はワクチンが非常によくなって、かつみんなが打つようになったので、お子さんの患者はかなり少ないですね。今のお子さんはMRワクチン(風しん麻しんワクチン)というのを1歳のときと、小学校入学前の2回打っているはずですね。そこで2回打っていれば、ほぼかからないので、子どもたちにあまり患者はいない、ということです。 


――今回の流行ですが、なぜ今ここにきて流行っているのでしょうか?

ワクチンを打っていない大人が大勢いるから、です。さっき、軽い病気だと言ったのに、何でこんなに何度も何度もテレビニュースでも流れるかというと、これはもともと軽い病気なんだけど、妊婦さんにうつると、うまれた赤ちゃんに障がいを残すことがあることが大きな問題だからです(先天性風疹症候群)。妊娠の初期に、もしそのお母さんに免疫がなくてですね、風疹にかかるとそれがお腹の赤ちゃんにうつってしまって、妊娠の初期だと80%以上の確率で赤ちゃんに障がいが出ます。妊娠週数が進むと障がいの残る確率は徐々に低下して、妊娠20週以降の感染であれば、ほぼ大丈夫です。障がいというのは、具体的に何かというと、うまれたときから白内障で目が見えない(出産後に数ヶ月してから白内障になる事もある)、心臓に穴があいてうまれてくる(後で手術をしなければならない)、あとは耳が全く聴こえない状態でうまれてくる、まあそういうものです。さらに精神発達障害なども起こります。もちろん、流産や死産もあります。

耳が聴こえない場合は、手術で人工内耳を入れる方法もありますが、体が大きくなるたびに何回か入れ替えなければいけません。心臓病や白内障も手術をすることになります。しかし、赤ちゃんですからね。負担も大きいですよね。と、そういうことが起こるというのが、今問題となっているわけです。病気自体は軽いんですけど、妊婦さんがうつってしまったときの、赤ちゃんへの感染による障がいが問題になっています。


――妊婦さん自身が、流行への対策としてワクチンを打つ、ということはできないというのは本当ですか?

はい、そうですね。風疹のワクチンは「生ワクチン」という、ウイルスを弱くして、それを打つことによってその病気の免疫をつける、というようなシステムのワクチンです。なので、ワクチンを打って1週間後くらいに、ウイルスが実際に体の中で増えることがあります。妊娠中に打つと、逆にその「先天性風疹症候群」を誘発してしまう可能性があるので打てない、ということです。

ただし、過去に間違いで妊娠しているのにワクチンを打ってしまった…という人は世界中に数千人いるのですが、ひとりもそれによって先天性風疹症候群というその障がいを起こした子どもはいません。よって、妊娠してるのにワクチンをうっちゃった、という人はそんなに心配しなくてもいいです。障害を起こすほどのウイルスは増えないということです。しかし、わざわざ妊娠中にワクチンを打ってはいけません。


――流行には、季節要因はあるのですか?また今後の流行拡大、または終息の見通しというのはたっているのですか?

普通は今ごろ(2013年4月)、春先からはやる病気なんです。なので、これから爆発的に…まあ既に爆発的なんですけど、これからさらに増えるんじゃないか、と恐れている専門家も多いですね。だから…どうやって止めるか、ということですね。で、流行が止まるかどうかということに関しては、今からどれだけの人がワクチンを打ってくれるかによって決まります。

流行を止めるには、人口の90%以上の人が免疫をもっていれば、次々とうつるという連鎖は止められることがわかっています。だから、たくさんの人がワクチンを打って、と言っても実はワクチン接種で免疫がつく人は実際には100%ではないので、100%の人がワクチンを打てば、90%以上に免疫がついて、一部免疫がつかない人がいても、隣の人にうつっていかないので、流行は止まる、と。それがいつ達成されるかで、流行が止まります。ワクチンで止めるのか、かかりまくって(結果として免疫がついて)止まるのか。


 ――現状は何パーセントくらい、という数字は出ているんですか?

大人だと…8割弱くらい、まあ年代によってちょっと違うんですけど、8割弱くらいですかね。流行が止まる数値ではないです。このまま対策が進まずにワクチンをうたない人が多いままだと、多くの方が感染して、妊婦さんにもうつって、そうすると赤ちゃんが…その1年後くらいに障がいをもってうまれてくるということです。さっきから問題にしている赤ちゃんの障がいというのは、風疹が去年の秋くらいから流行していて、そこから今(4月8日現在)までに全国で合計8人確認されています。ただし、一番軽い障がいは耳だけ聴こえない、というものなので、今までうまれた赤ちゃんの中で先天性風疹症候群の影響で耳が聴こえない、というのがまだわかっていない場合があるかもしれないんですよ。昔、沖縄ではやったときに、米軍機が飛んでいてもスヤスヤ眠っている子どもがいる、ということでこうした障がいがあることわかった、というような話もあるので…。

【参考】年代別風疹抗体価保有状況

”少なくとも”8人はうまれている、ということです。今実際妊娠を続けている人で、お腹の中の赤ちゃんが多分その障がいをもっているであろう、という方もまだいるはずなので、増えるのは確実です。年間105万人くらい赤ちゃんがうまれるんですけど、その中で「たった8人じゃないか」といわれてしまうと、予防しなくていいじゃないか、という話になってしまいます。そういうことをいう人も、ときどきいますね…。でもまあそこまではいわない人でも、では他の人の赤ちゃんのためにワクチンを打つかといわれればね…打ってほしいですけど、僕はうちますけど、そんなの自分とは関係ない…といわれてしまえば、それまでですよね。
さらには、中絶という選択をした人は先天性風疹症候群の統計には出てこないということも、忘れてほしくないです。先天性風疹症候群の赤ちゃんの数十倍の中絶があると考えられています。


――でも、この流行をとめるためには、家族や周囲に妊婦さんがいなくても、「妊娠」ということが身近にないライフステージの人も対策をしなければ、終わらない、ということですよね。 

そうですね。今までも、毎年、先天性風疹症候群の赤ちゃんはひとり、ふたりは生まれていたんですけど、去年くらいまでは、その風疹が誰からうつったのかがわかっていたんです。つまり、それほど流行していなかったので、旦那さんがかかっていたとか、同僚がかかってうつったって感染経路がわかっていたんですけど、今年になってからは、どこの誰からうつったのかがわからない風疹をもらって赤ちゃんがそうなった、という例が増えています。つまり、流行しているので、電車のなかでうつったかもしれないし、隣に座った誰かだったかもしれない…というのが増えていて、そう言う意味ではもう、「関係ない」と思っている人も全員がワクチンを打って、風疹にかからないようにしてくれないと、そういう赤ちゃんがうまれることは防げない、ということですね。


――では、具体的に免疫をもっている人を増やす方法なんですけれども、もうこれはワクチン接種、ということなんですね?

もうワクチンしかないですね。もともとぶつぶつがでる1週間くらい前から感染力があるとされているので、「かかった人は出歩かない」っていうのは解決になりません。ぶつぶつが出る前は「かかっていても気付けない」んですから、無理ですよね。だから、ぶつぶつ出ちゃったから家にこもっていればいいや、ではだめです。その数日前から接触した人全員に「オレかかったよ」と言いまくって、「ごめんねごめんね」って言わないとだめということですよね。でももちろんそれは難しいですよね。さらに15%くらいの人はぶつぶつも出ません(注:不顕性感染)。だから、ぶつぶつが出ていなくて、ウイルスをまき散らしている人が、たぶんそこかしこにいるかもしれないんですよ…(注:不顕性感染の場合は、感染する力は弱いと考えられていますが、はっきりとはわかっていません)。 


――そのように対策が必要とわかったところで、今、自分に免疫があるのか、ワクチンを接種したほうがいいのかわからない、という人も多いと思うんですが、そういった人はどうすればいいのでしょうか? 

まず、ワクチンが2回必要だということを再確認しておきます。子どもの時に一回だけ打っていても、免疫としては不足している場合が結構あるのです。よって、2回のワクチン接種が確認できない場合は、抗体価を測ったりするよりも、まずワクチンを打つということを優先してください。

そのうえで、ワクチンをどういう人が打てばいいか、なんですけど、まず妊娠を考えている女性は当然ですね。妊娠する前に打ちましょう。避妊している人であっても、いつ避妊に失敗して妊娠するかわからないですから、打ってもらいたいです。

次に大事なのが「男」。今、流行の9割が大人と言いましたけど、80%以上は「大人の男」なんですよね。もともと赤ちゃんに影響がでる問題というのはかなり昔からわかっていたので、女の人には、ある程度ーーまあ制度の変更でちょっと差はあるんですけどーー、女の人にはそこそこワクチンを打ってるんですよね。なんですけど、男の人は、妊娠とは関係ないよ、とほったらかしにされていた時代があるんですよ。しかし、男女に打たないと先天性風疹症候群を防ぐ効果が少ないことがわかったので、今の子どもたちは男も女も打っています。でも、今大人になっている男の人たちは、十分なワクチンを打ってないんですよ、ずーっと。なので、今かかっている8割方は男で、男ががんがん流行させているので、それが妊婦さんにうつって、そういう赤ちゃんがうまれている、という現実があるんです。

なので、ぜったい男の人の人には打ってもらいたいです。で、もちろん、その中でも打たなくても良いかな?という人がいます。「確実に2回風疹のワクチンを打った」という記録が母子手帳にあれば、まあうたなくてもいいです。あと、「本当に」昔に風疹にかかったことがあるんだったら、うたなくていいです。「本当に」というのはですね…、親に「おまえ風疹にかかったから大丈夫だよ」といわれているひとは結構いるんですけど、実はその風疹の診断は「間違い」だったりするんですね。半分くらい違う、という医師もいます。「ただちょっとぶつぶつって出た」というのを「あ、これ風疹だよ、たぶん」くらいの診断でやられていたりとか、他に「はしか」もぶつぶつが出るし、「突発性発疹」もぶつぶつが出るので、他のぶつぶつの出る病気と間違えて…まあ別に間違えてもどうせ治っちゃうのでね、(かかったひとの体調という面では)問題ではないんですけど、当時は医師も現在のような問題になると思っていないですから、「まあ風疹だよ」というような診断をやっていたり、親が勘違いしたり、ということがけっこうあるらしいんです。その間違いをそのまま母子手帳に記入したりすることもあったと思います。

実際産婦人科の外来でも旦那さんがついてくるのでね、妊婦のだんなさんには絶対にうて、と言うんですけど、「いや、僕昔かかったんですよ」、と言われて、「本当ですか?」ってもう一度聴くと、「いや、たぶん…そう思うんですけど…」みたいなね。だいたいは自分の記憶はない時期のことですしね。中学生くらいにかかったんであれば、やや信用してもいいんですけど…。現代なら採血で本当にそれが風疹かどうかはわかるんですけど、昔はそこまではしなかったので、「絶対かかった」と言い切れない人は、ワクチンを打ってと言ってます。

実際に経験したことですが、妊娠初期の妊婦のご主人が風疹にかかったことがあります。その方は、親に「おまえは小さい頃に風疹にかかったことがあるから大丈夫」と言われていたんですよ。風疹にかかったことが間違いだったのか、それとも、年月が経つうちに免疫が無くなってしまったのか、それはわかりません。しかし、「風疹にかかったことがある」ということが「風疹にかからない」ということではないのです。

しかも、過去にかかっていて、免疫がある人がワクチンを打っても問題は何もないので、一回かかったかどうかあいまいでわからないな、という場合は、うつほう、安全側で考えてほしいですね。 MRワクチンならはしかの予防にもなるし。


――まさにそういった質問が妊婦さんから寄せられています。「夫に抗体があるか不明な場合、抗体があるか検査するのと予防接種であまり値段が変わらない気がするので、抗体のあるなしにかかわらず、いきなり予防接種してしまってもよいのでしょうか?また、妊娠後の検査で風疹の抗体に問題なし、と言われた場合は例え家族や身近な人に風疹が出たとしても、隔離するなどそれ程気をつけなくてもいいんでしょうか?」

まず、旦那さんは、抗体検査をせずにワクチンを打つことを勧めます。もちろん採血して、免疫があるかないかを調べて、なかったら打つ、というのでもいいんですけど、そうするとうつまでにタイムラグが生じてしまうんですよね。会社休んで採血に行って、後日結果を聞きに行って、あ、免疫なかったから打つ、と…免疫があったならいいですけど、そういうことをやっていると、忙しいビジネスマンは下手すると1か月、2か月とのびちゃうんで、それよりは一発バンと打ったほうがいいということで、検査せずにワクチンを打つことを勧めています。

それと、妊婦さんが免疫があるといわれたとしても、その「ある」というレベルが実はいろいろなんですよね。すごくある人と、まあある、という人がいるので、やっぱり、身近にそういう感染者がいると、ふってくるウイルス量がとても多いので、もしかしたらその免疫を破ることもあるかもしれないです。なので(感染者は)隔離はしたほうがいいと思いますけどね…。たとえ免疫があっても隣に風疹にかかった夫がいたら嫌でしょう。ただ、赤ちゃんに障がいがでるのは、妊娠の20週くらいまでです。なので、20週をこえていれば、赤ちゃんのそういう大事な部分は作り終わっているので、もうそれ以降は障がいがおこることはないので、そこまで気にしなくていいのかな、と思います。まあ、隔離した方がいいと思いますけど。 

また、妊娠初期に測定する風疹HI抗体価(後述)は32倍あれば「免疫があるからワクチンは不要」と言われます。しかし、32倍だったのに先天性風疹症候群の赤ちゃんを産んだ母親も何人もいるのです。免疫があるからと思って、風疹にかかった子どもを看病して、お腹の赤ちゃんが先天性風疹症候群になってしまった人もいます。よって、たとえ免疫があると言われても風疹に感染した人は妊婦さんに近づけてはいけません。周囲の人にワクチンを打ってもらってバリアになってもらいましょう。


――とにかく免疫があるかどうか分からない人はワクチンを打ったほうがいいということですね。

そのとおりです。女性で既に妊娠したことのある方は、今の日本だとほとんど場合、妊娠中に、風疹の免疫があるかどうかの検査をしています。さっきの質問のかたも検査をしていましたよね。(血液検査の)「風疹HI」という項目ですね。この項目が、「16倍」以下、つまり「8倍未満」「8倍」「16倍」という数字だった人は(出産後に)ワクチンをうちましょう、と勧められています。なので、今からまた妊娠をするつもりがあるんでしたら、その項目をもう一回みてもらって、「8倍未満」「8倍」「16倍」の人はワクチンをうつ。「32倍」「64倍」「128倍」「256倍」「512倍」…とかはOK、ということになっています。

意外と検査結果のフィードバックで医師がいう「問題ない」が「免疫があるから問題ない」と言ってるんじゃなくて、「(妊娠中の)今は風疹にかかっていないから(今回の妊娠は)問題ない」といってスルーされているときがあるんです。産婦人科の医師といえども、予防に一生懸命じゃないと、「この妊娠が終わればいいじゃない」みたいな感じで検査結果を伝えている場合があります。そうすると「問題ない」の意味合いが違うので、次回の妊娠については問題が無いわけではないという場合があります。自己防衛のためにはその数字はみてもらいたいな、と思いますね。


――風疹抗体価HIの数値が「8倍未満」「8倍」「16倍」だった方で、出産して今授乳中という場合は、ワクチンを打っても大丈夫ですか?

授乳中でも打って大丈夫です。むしろ、授乳中は有利です。授乳中の方はすぐに妊娠する可能性は低いですし、ワクチン打って2か月は避妊が必要になるんですが、授乳中の方はその期間がとりやすいので、おすすめです。ぜったい打った方がいいです。2回目の妊娠のときに、風疹にかかって赤ちゃんに障がいが出たという例が、今回の流行でも2例くらいあります。つまり、上のお子さんのときに免疫が低いのがわかっていたのに、ワクチンをうたずに妊娠して、風疹にかかって先天性風疹症候群だったというのが、昨年秋以降に確認されている8例のうち2例がそうだったと思います。 


――ワクチン接種後の避妊が必要という話ですけれども、男女ともに、ですか?

男の人は避妊をする期間を設ける必要はありません。男の人はお腹の中に子どもが入ることはないので。女性は、ワクチン接種後2か月間避妊をすること、となっていますね。


――ではワクチンを打とう!と思ったときに、どこでうてるのでしょうか?

だいたいワクチンがあるのは、小児科です。内科でもあるところもあります。婦人科もおいてあるかもしれません。いずれにしても、だいたいの病院は、予約をしてもらうようにしているところが多いです。なぜかというと、ワクチンの在庫がないと(突然来院されても)打てないですし、今希望者も増えているので(2013年4月現在)、ちょっと流通が逼迫していてですね、病院によっては届いていなかったりするんですね。(追記:2013年11月の時点では十分な流通量があります)

それと、今流通しているのは「風しん麻しんワクチン(MRワクチン)」という混合ワクチンです。前は風疹の単独ワクチンもあったんですけど、もう在庫がないようです。風しん麻しんワクチンの方が圧倒的に生産量が多くて、今、風疹の単独ワクチンはほとんどなくなっています。麻しんというのは「はしか」です。このMRワクチンなら風疹だけでなく、はしかも予防できます。はしかは、かかること自体がとってもこわい病気です。はしかにかかると赤ちゃんは…1000人に1人くらいは亡くなってしまう、それくらいこわい病気なので、どうせならこの混合ワクチンをと勧めています。それが今10000円くらいですかね、高いので二の足を踏むかもしれませんけど、そういう不安な思いをするよりはいいと思います。


――ワクチンの副反応が心配なんですけど…?というご質問もいただきました。

「風疹麻疹ワクチン(MRワクチン)」というのは、非常に安全性が高いことがわかっていて、注射を刺したところに発赤がおきたり、痛みがあったり、熱をもったり、あと実際に発熱するようなときも十数パーセントくらいあるのはわかっています。ただ「ワクチンを打つリスク」と「ワクチンを打たずに、その病気にかかってしまうリスク」を比べて判断するものであって、ワクチンというのは、うたずに直接かかるよりも、うつほうがいろんな意味で利点が多いということがわかっている、そういう予防法なんですね。

なので、ちょっと発赤があるとか、ちょっと数日熱が出るとか、そういうものよりも、かかって赤ちゃんに障がいがでたり、命の危険があったりすることのほうが何百倍もあぶないので、ワクチンのほうが有効と。完全に安全とは言いませんけど、(MRワクチンは)ワクチンの中でも非常に安全な部類です。お子さんは1歳と小学校入る前に打っているはずです。多くの子どもたちが打っていて、問題は起きていないので、まして大人が打って問題が起こるということはかなり低いと考えられますから、打ってもらいたいと思っています。


――今、産婦人科にお勤めでいらっしゃいますが、先生が接していらっしゃる中での事例をお伺いできますか?

検診に来ている妊婦さんの旦那さんがかかった、ということがこの1か月くらいで2人いるんですよ。他にも、57歳の妊婦さんの実の父親、つまりお腹の赤ちゃんのおじいちゃんがかかってしまい、どうしようという事例もありました。とにかく、「男性」がうたなければどうしようもないんです。もちろん、今から妊娠しようと思っている女性が第一ですけど、この流行を止めるためには男性がどれだけワクチンをうつかということにかかっていますね。おじいちゃんたちも、10000円くらいかかってしまいますが、赤ちゃんのかわいい服を買うくらいならワクチンを打ってほしいですね。

また、現実的には中絶も増えています。可能性があると言われた時点で中絶を選ぶ人がある一定数いて、風疹が流行する年には中絶が増えます。


――今、あらためて自分のパートナーにしっかりワクチンを打ってもらおう、と思っている女性も多いと思います。それを伝えようとしても、いろいろな反応があるかもしれません。「関係ないよ」というように思う方もいらっしゃるかもしれないんですが、太田先生はビジネスマンとしての「リスクマネジメント」という意味合いでも対策が必要、と訴えていらっしゃいますよね?

もし風疹にかかったら、1週間くらい出社停止になるわけです。そのこと自体が、責任をもって仕事をしていると言えるのか、というのが一つと、社内で感染が広がって、業務が回りにくくなったというような事例もあったりします。また、同じフロアに妊娠中の女性がいる「かもしれない」し、今から新しくパパになる人もいる「かもしれない」のに、もし自分が風疹にかかって、うつしちゃって、…もし万一ね、そういう障がいをもった赤ちゃんがうまれてしまったときに、「ごめんね」で済ませられるんですか?っていうのもありますね。
また、自営業者だと休業しなくてはなりません。収入も無くなるし、取引先に感染させたらどうするのでしょう。他人と一緒に仕事をする人は、迷惑をかけないためにもワクチンを打っておいてもらいたいです。

まあそこまで言わなくても、企業が新型インフルエンザの流行のときに事業を継続するためにいろんな防護策を出していたんですね。それと同じで、感染症を防いで事業を継続するというリスクマネジメントという面でも、できたら企業の経営者とか、そういうリスク管理を担当している人には、あらためて考えてもらいたいです。そして、社員にワクチンを打って予防をするように勧めてもらいたいと思います。顧客を訪問したときに、感染させてしまった事例もあります。既にYahoo!など一部の企業では社員のワクチン接種に助成金を出したりするところも出てきています


――経営者には情報提供や可能であれば助成制度、仕事を途中で抜けて接種しに行くことを認めるといった対策をとっていただきたいですね。

そういう意味では打つ「場所」と「時間」が取れないという問題があると思うので、例えばこの西東京の近くでいうと、立川と東中野にある「ナビタスクリニック」は駅ビル内にあり、夜9時まで診療していて、ワクチンの在庫も比較的豊富にあるようです(在庫状況は変動があるかもしれないので、事前の確認をお勧めします)。夜遅く、21時までやっているので、ビジネスマンにとってもいいんじゃないかと思います。
※ナビタスクリニックは川崎にもあります。

●4/12(金)太田先生より追加情報いただきました●
都内の大手町アビエスクリニックにてMRワクチンを積極的に扱っていらっしゃるそうです。
MRワクチンが10000円弱とのことです。夜7時まで診療(土曜日は午後1時30分まで)です。
東京メトロ大手町駅 C2b出口より直結
03-5224-6636

●6/23(日)太田先生より追加情報いただきました●
国立国際医療研究センター(新宿)
月曜日~金曜日 8:30~15:30(最終受付)
日曜10~16時 MRワクチンのみ(日曜は当面の間)
新宿からバスで10分 大江戸線 若松河田駅 徒歩5分
http://www.ncgm.go.jp/topics/fusingairai_20130604.pdf
http://www.ncgm.go.jp/access/map.html

かるがもクリニック(詳しくはホームページ参照のこと)
日曜 は9:00-12:00
主に日曜日などに不定期に、外来診療後にMRワクチン外来をします。
サイト内のブログを御覧ください。
小田急千歳船橋駅から徒歩
http://www.karugamo-cl.jp/index.php?FrontPage


――それ以外の病院でも、打てる場所は各所にあるので、電話で確認、予約をとったうえで、来院ということですね。もうまさに「待ったなし」ということですので「では来週にでも~」などと先延ばしにせずに、すぐに動いていただいたほうがいいということですね。

はい、接種してから効果が出るまでに2~3週間かかると言われていますので。 


――万が一かかってしまったら、どうしたらいいですか?

それはもう、家にこもってもらいたい。家から出るな、ってことですね。この風疹の癖の悪いところは、さっき言ったように症状が軽いので、ぶつぶつが出ていてもマスクで顔を隠して出歩いたりしている人がいるんですよ。治りきってないのに、3日くらいでそこそこ落ち着くみたいで、そうすると出歩くんですよね。感染させるかもしれないのに…。そういうところでもイヤな病気なんですよね。症状が重ければ出られないですけど、軽いんで。

それと、ぶつぶつが出ない人もいるので、感染していることがわからないで出歩いているというケースもあります。とにかく、かかってしまったら、会社にも行かず、家から出ないでもらいたいです。マスクをして。


――では最後に一言お願いします。

未来の赤ちゃん、これからうまれる赤ちゃんが、風疹のために、目が見えないとか、耳が聴こえないとか、心臓に穴があいて手術が必要とか、そういう状況になることを防ぎたいと思います。

予防できるんです。一人もそういう状態でうまれさせないことはできるのに、その手段がもうあるのに、そういう時代になっているのに、まだ今でもうまれているという、そういう状況。それは日本という先進国として一体どうなんだろうか、と本当に思うし、それをもうゼロにしている国もあるんですよね。なので、ぜひ聴いているみなさん、ご家族にワクチンを打ってもらって、そういう赤ちゃんをゼロにしてもらいたいですね。

あと、追加で言うと不妊治療の人でワクチンを打っていないひとがけっこういるんですよ。今から妊娠することがわかっているわけですから、ワクチンを打ちましょう。ワクチンを打った後の避妊期間がいやでワクチンを打たずにいる人もいますが、不妊治療を2か月間中断してでも、大流行している今年はワクチンを先に打った方が良いと思います。顕微受精後に妊娠したのに、夫が風疹にかかってしまい妊娠初期を泣きながら過ごした人もいます。2か月は障害のない赤ちゃんを産むのに必要な準備期間と思ってください。不妊治療でやっと赤ちゃんができたのに、中絶を含むような説明をするのは、もうやりたくありません。


まとめ

●妊娠を考えている女性、将来妊娠する可能性のある女性は必ず対策を
・ワクチンを接種したら、女性は2か月避妊が必要。授乳に関しては問題ない。大流行の今は不妊治療中の人もワクチンを接種し、避妊期間をおいて治療を再開することを勧めます
・妊娠経験のある方は、妊婦検診の「風疹抗体価HI」の数値を確認。「8倍未満」「8倍」「16倍」の方は免疫として不十分

●男性がワクチンを接種しなければ、この流行は止まらない!
・確実にワクチンを2回接種した/または確実に風疹にかかった(視診ではなく血液検査での判定)という履歴のある人以外は対策が必要な人と認識してください。
・免疫をもっている人がさらにワクチン接種をしても無害。まずは検査をして…と時間をかけるより、最初から接種してしまったほうが早く対策でき、費用も節約できる。
・ワクチン接種後、免疫ができるまでの2〜3週間のあいだにかかってしまう人も出ているので、インフルエンザと同じように飛沫感染予防を。

***

長文をお読みいただき、ありがとうございました。
ご自身やご家族が対策(ワクチン接種)の必要があるかどうか、ご判断いただけたかと思います。
ぜひ先延ばしにせずに今すぐアクションを起こしていただきたいと願っています。


★補足★
NHKでは「ストップ風疹〜赤ちゃんを守れ〜」というニュース特設サイトが設置されています。

こちらも詳しく分かりやすいですし、随時新しく報道されたニュースへのリンクも追加されています。

また、具体的に生まれた年別に要注意の度合いも記載された情報も参考になりますが、この点について太田先生にお伺いしたところ、「『集団接種が行われていた』とされる時代の方でも、ちゃんと推奨通りにワクチンやっている人ばかりではない」そうです。本文中で57歳男性がかかった事例というのもありましたね。

実際私も中学校のときに学校で女子は集団接種した世代ですが、「小さい頃に風疹にかかりました」と申告して接種していない人がたくさんいたと記憶しています。この「小学校のときに〜」が誤診かもしれない、というのは本文でお読みいただいたとおりです。太田先生は 「怪しい人、不確実な人はワクチンを打つ、というのが基本ですから、年代によって安心しすぎるのはよくありません」とおっしゃっていました。

☆その他の参考ページへのリンク☆
風疹の流行を止めよう緊急会議…患者の体験談があります。
カニサンハウス たえこのへや…不妊治療後に先天性風疹症候群の妙子さんを出産し、18歳で亡くされた可児さんのページ

  

2013年3月18日月曜日

祝:産後クラス卒業3周年★



ちょうど3年前の今日、2010年3月18日に撮った写真です。
この日、マドレボニータの「産後のボディケア&フィットネス吉祥寺教室」3月コースの最終回でした。
クラスがはじまった2/25と今日3/18を感慨深く迎えました。

妊娠中に偶然ラジオで知ったマドレボニータ。
会社を辞めて、何かに所属したくてまず賛助会員になりました。

産後、待ちに待ったクラスなのに、いざスタジオに入ろうとすると不安で、
地下への階段を降りるのに勇気がいったこと。
アシスタントの先生たちが前に立って見せてくれた骨盤の動き(だいぶたってから「アイソレーション」というと知りました)のキレが良すぎて、自分が同じ動きをやっているとは思えず、ちょっと凹んだこと。
育休中の人がぼやきながらも誇れる仕事をもっているように見えて羨ましかったこと。
1週目はランチに行きたいのに誘えなくて、スタジオ出たところで立ち話できた人の確約をとってから翌週みんなに呼びかけてみたら半分以上の人が応じてくれてうれしかったこと。

あ~、今思うと「ザ・産後」だったなあ。

「『私』を主語に語る」という”シェアリング”が気になって申し込んだのに、
実際のシェアリングの時間は楽しいだけの時間ではなかったです。
いやがおうにも「自分」に向き合い、言葉にしなければならなかったから。

今までやってきたことはいろいろ話せるけど、
今何してるか、これからどうしたいかは何も話せない「自分」、
「◯◯ちゃんママ」でいる限りは問われない「自分」に。

でもその中で気付きました。
「誰かの何かのきっかけになる」ということは、
前の仕事でしか実現できないことではなく、
自分が何をするのでも大切にしたい思いであることを。

他の人の話を聴くのも新鮮でした。
誰もがほぼ同じ月齢の赤ちゃんがいる「ママ友(候補)」である以前に、
一人の大人の話ができる友人になりうる人でした。

さっき、3年前の今日のシェアリングのシートをめくってみました。
忘れていたけど、テーマは「5年後の私」を選んでいました。
あけみちゃんがとってくれたメモには
「しごとをやめた」ー「戻れる場所がある人がうらやましかった」ー「この気持ちを忘れないで進みたい」
「十字路 きっかけ」ー「人のためになることが喜び」ー「人・社会の役に立つことをしたい」
「この教室」ー「このような話をできるようになった」ー「今後に役立てたい」
とありました。

5年後って全く掴めない、見えない未来だったけど、確実に時間は過ぎる。
だって、もうその半分以上、3年たってしまったもの。
見えないから考えても仕方ないんじゃない。
産後の、ともすると目の前の赤ちゃんのオムツとおっぱいのことしか考えられない時期に「5年後」って視点を与えられて、無理にでも言葉にして、語れる相手ができたことがどれだけ意味のあることだったか。
産後の専業主婦のキャリアは「落ち着いたら考えよう」じゃないんだ、とあのときに知れて本当によかったです。

ちなみに、先週ランチしたマンション友(第2子の産後に田無教室受講)と話をしたときも「あのとき『5年後の私』って考えたのが本当によかった。残りの育休中の意識があのときから変わったと思う」と話してくれて、やっぱそうだよね〜〜〜と思ったのでした。

私はこの1か月後にマドレボニータとNEC社会貢献室の協働プロジェクト「NECワーキングマザーサロン」のサポーターになり、その後ファシリテーターを目指して提出したエントリーシートがきっかけでマドレボニータの事務局スタッフになりました。
今は毎日こんな風に(過去のブログ記事参照)働いています。

今、産前・産後の女性、そのパートナー、さらにそれを取り巻く社会一般の人たちに「産後」を知ってもらうにはどうしたらいいのか…ということを常に考えています。
しっかり心身ともにリハビリできたので、産前よりもものおじせずに図太く斬り込んでいけるようにもなりました。

だからこそ、産後ケアを知らなかったときの自分、おっかなびっくり産後クラスの戸を叩いた自分を忘れないようにしないとなあと思う「3年後の私」なのでした。

  

2013年3月17日日曜日

モコレコメン:リストラ疑似体験/本 今日からあなたには仕事はありません


ハイリスク・ハイリターンな外資系企業ではたらく、ということは、私が社会人になったころはそれを選びたい人が選ぶ道、だったと思います。
でも今は安定を求めて入った日系企業が投資ファンドに買われる…とか、そうでなくてもいろいろな事情で当たり前に続くと思っていた仕事がなくなるということがありえます。

何をもって「リスク」か、という概念もかわりつつありますが、またハイリスクならハイリターン、という図式もなりたたなくなっていますが、とにかく明日も同じように仕事が保証されないのは一部の外資系という世の中ではなくなりました。

とはいえ、ありえるって頭ではわかってるけど、誰もいつだってどうなるかわからないと思っているけど、そうなったらどうなるか?自分はどうするか?を知り、考える機会はなかなか得られません。

今回読んだ『今日からあなたには仕事はありません(豊田大史)』はジャンルとしてはビジネス書。
でもスタイルは「小説」というかたちをとっています。
ある朝、典型的日系メーカー営業部のオフィス。部長に招集されていた朝礼に部長の姿はなく、その変わりに入ってきたのは見たことのない、明らかに自分の会社の人ではない雰囲気をたたえた男性だった…。

そこから始まる激動の3か月間。オンリーワンの存在として「どこでも生き残れる」ビジネスパーソンになるための力の付け方が、ストーリーに沿って9章で展開されます。
各章にはビジネス書的なチャート図もあるのですが、これだけを唐突に「必要ですよ」と言われるのではなく、ストーリーの中で主人公の女性が試行錯誤しながら掴む結論なので、腹落ちするし、やる気になります。

おそらく、その腹落ちした各論について習得するには、別の詳細な本などをあたっていく必要があると思いますが、1冊で全容がとらえられるのがとてもいいです。

読み終えて感じるのは、自分の会社が危なそうな人はそのときに備えて読んでおきましょう、という本ではないということ。
今の働く環境や組織が安定しているかどうかに関わらず、自分がどうありたいか、何をしていきたいか、それは今の組織が継続することに頼ったビジョンではないか?ということを常に考えておくことが大切だということですね。

「そうなったらどうなるか?」を疑似体験しつつ、そうなる前に今の自分ができる備えを考えられる…というのはこの小説スタイルだからこそ。

その意識で行動が変わり、すると思いがけない展開や出会いがあって、自ら環境を変えることになるかもしれない。
そのままその組織にいるとしても、さらにいい仕事ができるかもしれない。


ここからはちょっと自分の話。

私が今仕事をしているNPO法人マドレボニータでは、年2回「ビジョンシート」を更新し、
「ビジョンMTG」で発表して、仲間からフィードバックをもらいます。

半年後、1年後、5年後のビジョンを書くという欄もあります。
そこで気付いたのですが、今までの私のビジョンシート、マドレで働いていることが前提になっていました。
もちろんその組織での5年後を考えることは大事だけど、それだけでは仮にそのまま5年来れたとしても、そこまでに作って来れるつながりや世界に差が生まれそう…。

一度「自分の意志だけではその組織に残れない」ということを身を以て経験しているのにこれです。
ワーキングマザーになってさらに限られる時間の中、常にタスクも中長期的にやりたいこともいっぱいでそれが楽しい状態。
だからこそ一歩ひいて「外」も意識していこうと、この本を読んで気付かされました。

きっとバリバリのビジネスマン&ウーマンが主なターゲットだと思うけど、そうでない働き方の人でもきっといろいろ感じられるはずです。

実は、この本を書いたのは大学時代のサークルの後輩。
でも、だからレビューを書いたんじゃありません。
そうでなくても、この本を読んでいたら書いたと思います。



  

2013年3月11日月曜日

モコレコメン:コミュニティFM〜日常でも、非常時でも〜

突然ですが、質問です。
・あなたの住む地域で聴けるコミュニティFM局があるか、知ってますか?
・あなたの大切な人が住んでいる地域のコミュニティFM局があるか、知ってますか?
・知っている方は、聴いたことありますか?聴きたいときに聴けるようになってますか?
・そもそも、コミュニティFMって知ってますか?

もっと、生活の中にコミュニティFMを取り入れてほしいな〜と思い、
今日は「コミュニティFMノススメ」というテーマで書いてみたいと思います。


【まず、コミュニティFMって何?】
 
コミュニティ放送(コミュニティほうそう、community broadcasting)は、地理的なコミュニティを放送対象地域とする放送である。ここでのコミュニティとは日本の場合、市区町村あるいは政令指定都市の行政区内の一部の地域、ならびにその隣接地域が相当する。
コミュニティ放送にはテレビ放送とラジオ放送がある。ラジオ放送は受信エリアを限るため基本的に超短波放送のFMラジオ帯が使用されており、コミュニティFM(コミュニティエフエム)と呼ばれる。(Wikipedia「コミュニティ放送」より)

電波の届く範囲が狭いので、地元密着型で、市民参加もしやすいメディアです。

私が今、週1回生放送番組を担当させてもらっている「エフエム西東京(84.2MHz)」は、東京都西東京市周辺を放送エリアとしているコミュニティ放送局です。
西東京市と小金井市・小平市・東久留米市・清瀬市・練馬区の一部からFMラジオで受信できます。


【オススメの理由:日常編】

やはり、地元の情報が満載だから!

例えば「今日小金井公園で●●というイベントをやってます」という情報を聴けば、
その日の午後に実際に行けちゃったりします。
オススメのお店情報も、気軽に行ける距離である可能性が高いです。

「今スタジオ近くは雨が降ってきたようです〜」と言っていれば、うちの周りでも降り出していたり…。

ものすごくちゃんと「メディア」なのに、地元の情報、人、空気が扱われていて、なんか不思議な気分になりますw

自分が投稿するのも楽しいです。
メッセージ募集!と言われても、大半の人は自分に呼びかけられている気がしないかもしれませんが、思い切って投稿してみると、かなり確率高く読まれるはず。
読まれると、想像していた以上に嬉しいです(と私も知人からよく言われます。そういう方は2回、3回…と投稿してくれるようになります★私がお願いしている、というのもありますが…)。

たま〜に来るハレの日を楽しみに…というのもいいですが、
やっぱり毎日続く普通の今日にもいろいろなお楽しみがあるとおもしろいな、と思うので、そういう情報源としてふと気付いたときに流してみてほしいです!


【オススメの理由:非常時編】

ちょうど今日で東日本大震災から2年。
2年前のご自身を思い出されている方も多いと思います。

あの日を境にいろいろなことが変わりましたが…
東北地方を中心とした甚大な被害に比べれば、影響を受けたうちに入らない、とも思います。

でもその中でしばらくの間困ったことは、計画停電がいつあるのかということでした。

情報は二転三転し、防災無線が流れてる!と思ってベランダの窓を開けたときには終わっていたり、よく聴き取れなかったり…。
そんな中、私はエフエム西東京をほとんど付けっぱなしにしていました。


計画停電情報は、町名単位で流れていました。
結果その時間になって中止です…ということも多かったのですが(確か、結果本当に停電になったのはある夜の1回だけだった気がします)、その「中止になった」という、意外となかなか得られない情報を早々に知ることができました。

具体的に得られた情報がありがたかった、というだけでなく、地元から発信される情報が得られるようになっている、という事実自体が安心感をくれました。

この前は、計画停電情報+αくらいだったかもしれないけど…。
もっと震源地が近かったら、道路の状況、安否情報、避難に関する情報など…さらにいろいろな情報のプラットフォームとなり、物理的にも精神的にも拠り所になるんだろうなと思いました。

一方的に情報を受け取るだけでなく、自分がもつ情報を知らせる手段にもなる、というコミュニティ放送の双方向性。
それは日常でも魅力なのですが、非常時も威力を発揮しますね。


【聴けるようにしておくには?】

日常と非常時、両方の魅力を書いてみました。

少なくとも、誰もがいざというときに聴く方法を調べて何か設定して…という必要がなく、慣れた方法で聴けるようになっているといいなあと思います。

もちろん、日常的に聴いて楽しんでもらえれば、
力不足ながら好きで関わっている者としてとてもうれしいです。

最初に書いたように、コミュニティ放送は受信できるエリアが限定的です。
そのエリア内でも電波の受信状況が悪く、あまりよく聴けない…という場所があったりします。


しかし!最近は「サイマル放送」というインターネットによる受信ができるコミュニティFMが増えました。
ホームページから放送が聴けたり、スマートフォンのアプリ(文末でご案内しています)などもあったりします。

放送エリア内であっても、こちらの方法の方がクリアに聴こえるかもしれません
(ただ、いざというときのために、FMラジオでも聴けるようにしておいたほうがいいでしょう)。

さらに、エリアを問わない…ということは、
今自分がいる場所以外の放送も聴けるということです。

例えば何か災害や事故などが起きてしまって、
そこに安否が心配な人が住んでいたら…。
情報を得る一つの手段として、その地域のコミュニティ放送をサイマル放送やアプリで聴いてみる、ということができます。

緊急時以外でも、旅行中にその地域の放送を聴いて楽しむということもできますね。
あえて方言やその地域のイントネーションで話していたりする局もあります。

その日の気分で全く知らない場所の放送を聴くのもおもしろいかも。
エフエム西東京にメッセージをくださるリスナーさんでも、西東京に住んだことも来たこともないけれど、たまたま聴いてみたらおもしろくてよく聴くようになった…という方がいらっしゃいます^^

さあ、聴きたくなってきましたでしょうか?(笑)

(1)まずはどんな局があるのか、は日本コミュニティ放送協会のサイトにある一覧で知ることができます★

(2)自分の今いるエリア内の放送局なら、FMラジオで聴ける可能性が高いです。

(3)聴きたい局がサイマル放送に対応していれば、その局のホームページにご案内と聴き方が載っているはずです。

(4)スマートフォンアプリで私が使っているのは下記の2つです(他にもいいものがあるかもしれません)

★TuneIn Radio
全国のコミュニティFM放送をはじめとして、海外のラジオ局の放送なども聴けてしまうオススメ無料アプリです。 
詳細・ダウンロードは:Google PlayApp Store

★コミュニティFM for iPhone (i-コミュラジ)
全国各地のコミュニティFMがたくさん聴けます(たぶん、Tunein Radioで聴けなくて、こちらなら聴ける局もあるはず)。こちらはApp Storeのみで350円の有料アプリです。
詳細・ダウンロードは:App Store

311からちょうど2年の日の朝です。

一人でも多くの人々の生活の近くにコミュニティFMがありますように☆

  

2013年3月2日土曜日

泊まりがけでサプライズ★福岡弾丸ツアー


先々週の木曜夜から土曜日にかけて、一人旅してきました☆
場所は福岡。

新規開講2月コースの最終回に参加するため!です。

この姪浜教室を開講した「ふじみん」こと藤見里紗インストラクターは、
おととし、当時西東京市に住んでおり、マドレボニータの産後セルフケアインストラクターデビュー。
私の地元に「田無教室」を開講して、西東京でもマドレの産後ケアを受けられるようにしてくれた人であり、仕事仲間であり、大切な友人でもあります。
田無教室を引き継いだ内山麻理インストラクターの転居に伴い、この5月からは永田京子インストラクターが田無教室を担当します!

昨年福岡に移住後第二子を出産し、産育休を経て今月福岡市の姪浜にクラスを開講しました。
ちなみに、「産後のボディケア&フィットネス教室(4回コース)」が九州にできたのは今回がはじめて☆

私は昨年2月のふじみん担当の田無クラス最終回を見届けたので、
福岡で開講したら必ず行きたい!と思っていました。
福岡は社会人になってから夫婦ともども縁深い地でもあり、
今は事務局スタッフのくろろんも住んでいます。

行くならいつか?
7月なら夫が参加する博多のお祭り「博多祇園山笠」を見に行きがてら参加することもできるけど…。
でも、できたら開講した月に行きたい!
しかも今月は私の前職の同僚が福岡で産後を過ごしており、受講してくれている!(4年くらい会ってない)
…やっぱり今回だな、ということになりました。

飛行機は当日の朝一番の便に乗れば間に合いますが、
田無駅からの始発で搭乗が間に合うか微妙…ということで、穴守稲荷駅近くのビジネスホテルに前泊。
福岡での一泊はくろろん宅にお世話になることに。

で、この福岡行きは、ふじみんには内緒!
夫(娘の保育園の送り迎えや旅程の相談、ホテルの予約などなど)と現地のくろろんの全面協力のもと、決行しました。

アクシデントもなく、9時前に福岡空港に到着、
地下鉄一本で姪浜駅に着いてくろろんと合流!
くろろんとは…19日ぶりの再会。今月頭の「NPOフォーラム クラウド事務局1dayセミナー」で上京してたから、あんまり久しぶりじゃなかったですw
仕事で毎日Skypeで話したりチャットしたりしてるし…。
それでも福岡の地で会って、一緒にクラスに参加するというのはとっても感慨深い!

会場であるスタジオについて、準備しながらふじみん到着を待ちます。
緊張してくる~w

何にも知らないふじみん、受付の人と雑談していてなかなかスタジオの中に入ってきてくれず、
更衣用のパーティーションの中で、悶々としてました。

ようやくやってきたふじみん、ドッキリー!!
くろろんが震えながらも動画にばっちりおさめてくれました←悶絶するふじみんをご覧いただけますw


ちなみに、ふじみんとは12日ぶりの再会。
先日東京で性教育講座を担当するために上京したときに会ったので…。こないだじゃんwww

驚き、動揺しながらも、
もちろんクラスはしっかり進行。さすがプロ!!
4回で産後の心身のリハビリを行い、「卒業」していくのが産後クラス。
この日、福岡で初めての卒業生が誕生しましたーーー☆



クラスの初回ではなく、最終回にしたかったのは、
ふじみんオリジナルの最終回恒例「ワッショイ」が見れるのと、
こうして初めての卒業生誕生を見届けたかったからなんですよね~。

さて、完全に自分が好きでやりたくて計画したことですが、
いろいろな方の協力を得、事前にプランを話した仲間たちに箝口令をしいて期待してもらっていたので、
多少プレッシャーを感じていました。
無事任務遂行し、もう後はお楽しみのみ!

まずはクラスのみんなでのアフターランチにお邪魔し、



ふじみん、くろろんと天神に出てお茶(ほんとオサレで落ち着き、美味しいお店いっぱい!)。


実は今回もう一つの目的だった、前職の同僚とクラスで再会、の方は、
同僚のご都合で欠席、ということがわかり、ちょっと残念。
ご本人も私の投稿を見て「残念ですー」とすぐにコメントをくださり。

でも、体調不良の欠席でないなら、夕方なら会えるかも?だってここまで来てるんだし!とダメもとでメールしてみたら…会えました!
最近私たちの周辺では「執念」は褒め言葉です!!


前の職場の話、今の仕事に就いた経緯や、在宅で仲間とワークシェアリングしながらNPOで…という働き方のこと、福岡にできたマドレの教室を多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいか?などなどいっぱいお話できました。

同僚とお別れしたのち、ふじみん宅でお子さんも一緒に夕食。
今朝まで来ると知らなかった人が夕飯に押し掛けて…ごめんなさいw
4歳の上の娘ちゃんと迷路をやったり、9か月の下の娘ちゃんにごはんをあげながら、
うちの3歳の娘を思い出し、ほんと3歳過ぎるとけっこう自分のことは自分でやって楽になるな~と実感。
トイレも行くし、着替えもだいたいするし、ごはんも一人で食べるもんね。


同じ沿線にあるくろろん宅に着いたのは22時近かったです。
小1の娘ちゃんから頼まれ、プロフィール帳を書きました。相当まじめに書きましたよ~。
★なまえ→おお田とも子←漢字かな混じりで書くと新鮮!選挙ポスターみたい!
★すきなおんがくは?→70年だいソウル
★マイブームは?→マスキングテープをあつめる

おつまみは、ふじみんちでもくろろんちでも酢モツ!
大好物なのを覚えててくれてありがとう~☆
ちなみに、くろろんがもう一つ出してくれた「鯛のりゅうきゅう」も美味。鯛も大好きです!
あと、ふじみんちで食べたごま豆腐もおいしかった~。

この夜は、三重の事務局スタッフまっきー宅に泊まっている東京のスタッフひかりんとSkypeをつなげて飲む…という約束をしていましたが、お互いすれ違いで実現できず。
くろろんとしばらく話してから休みました。

翌朝は学童に出かける直前まで娘ちゃんに折り紙を教えてもらいました。
まず、好きな折り紙を2枚選んで、と言われます。
カラーのホイルっぽい折り紙や柄物、両面色つきのも選んでいいよ、という心の広さに感動。
伝えないと遠慮しちゃうだろうから…という想像力、配慮もすばらしい!
結局薄い紫を選び、羽のついたハートの折り方を教えてもらう。


ちゃんと私が着いてこれてるか確認し、わかりやすいように考えて伝えてくれるのにまた感動。
ハートとうさぎ×2は娘へのお土産になりました☆

一緒に家を出て、学童経由で駅へ。ここでくろろんとお別れ。
このサプライズ、くろろんなしには成功はなかったし、ずっと楽しく過ごせて大感謝です。

フライトまでの時間、櫛田神社にお参りしたいという気持ちもありましたが、
帰宅までの体力温存で、早めに空港に入りました。


今回のお土産は(左上から時計回り)、
★子ども用の「くまもん」の靴下→今回熊本行ってないけどね…。シックな色遣いで、靴を脱いだらくまもんが!というデザインに思わず買ってしまいました。
★博多ぶらぶら→あんころもち。定番ですが実は食べたことがなかったので。おいしかった!
★くろろん宅でもらった折り紙などなど
★チロリアンの「あまおう」味→福岡市で収穫された「あまおう」使用
でした☆

***

さて、今回の旅を振り返り…。

くろろんがドッキリの瞬間の動画につけてくれたコメントを引用します。
「こういう、もしかしたら一部の方には『え?』と思われてしまうかもしれないサプラ­イズwを真摯に一生懸命遂行するもこちゃんが仲間であることを本当に誇りに思います☆­強行日程の中の来福本当にありがとう!!」

そう、誰にも頼まれてないし、必要にかられての仕事でもないし、
娘の送り迎えを夫に調整してもらい、遠い福岡にまで行っておきながら現地滞在時間26時間くらいだし。
時間があり、自由な学生時代ならまだしも、子育てまっただ中なら、
ふと思い浮かんでも人に相談するまでもなく自ら却下!となるような案かもしれません。

でも、「私ってこんなこと真剣にやっちゃってバカだな」ってことを時には真剣にやりたいなって。
何かそういう心の”space”を求めていたようです。
半分思い込みかもしれませんが、帰ってきてから仕事はかどってますよー★

出産直前に転居して、育休明けに新天地で教室を開くって、本当に大変なことだったと思うので、
そのお祝いの気持ちをあらわすことができてよかったです。
物を贈るより私が行くのがプレゼントよ★っていうのもおこがましいですが…。
そういうサプライズをしてあげたい相手がいることの幸せを実感しました。

あらためて、この計画を現地で対応してくれたくろろん、
木曜夜~土曜昼の家事と子どもの世話を引き受けてくれた夫、
サプライズを秘密にしてくれたマドレ事務局のみなさんにも大感謝です!

  

2013年2月18日月曜日

モコレコメン:男性も妊娠する世の中だったら…/マンガ ヒヤマケンタロウの妊娠


今日のモコレコメンは、マンガ!

マドレ事務局スタッフの先輩、秋子さん(書評での作家名はツキノハルミさん)は、日々本当にたくさんの本を読み、紹介してくださいます。ジャンルも多岐にわたっていて、本当に勉強になります!

そんな秋子さんが先日「読書メーター」で紹介していたマンガが気になり、即購入!

前から、ふと妄想することがありました。
もし、男女どちらが妊娠するかわからない、という世の中だったら、子育てや「子育てしながらはたらく」ってどうなるんだろうーーー?と。

例えば保育園。
必死に情報収集するのは大半が女性。
男性側は募集や選考スケジュールも把握してない。
どこに保育園があるのかとか、下手すると認可と認証、無認可の区別もついてない(東京都の場合)。
入れなかったときに別の手を尽くすのも女性。それでも叶わなかったときに自分の仕事を調整(最悪退職)するのも女性…。

もし男性がその子を産んでたらどうなのか?


夫婦が子どもをつくるかどうかの相談。
お互いいろいろ生活の変化のシミュレーションをするとは思うのですが、
もし男性が、自分のほうが妊娠するかも…と思っていたら、もっといろいろ考えるんじゃないか?

なくなることのない望まない妊娠。
男性はもっと真剣に避妊するんじゃないか?

などなど妄想してたわけです。

その世界を描ききったのがこのマンガ。
しかも設定ががんばったなー、秀逸だなあと思うのは、
「近年男性の妊娠が確認されるようになった」という設定。

確かに、もともとそういう世界だったら、それが当たり前なんですけど、
急に変化が起きたという設定にすることで、社会が変わらざるを得ない様子を描いていくんです。
医学的な設定は相当無理がありますけどね…。
でもそれをこのマンガを議論する際に問うのは的外れ、ヤボだと思います。

しかも男性の妊娠は、女性の約1/10。
周りでもまだ男性が妊娠した人は少なくて、
デマ(妊娠する男性は同性愛者など)もある。

そんな中妊娠した主人公(男性)が、自分の仕事(外食業界の店舗企画職)を活かして、
「産むメン」の居場所を作っていきます。
最初は自分が出産後の居場所と仕事を確保するためだったのだけど、徐々に社会を変えていくんだ、という意識に変わっていきます。

…ただ、結局妊娠して出産した方が「抱え込む」という図式は変わらず。
特にこの主人公カップルは未婚ということもあって、
妊娠しなかった女性の方は、たまに会って赤ちゃんあやして…というおいしいとこどりだったりするのがちょっと残念でした。

どっちが妊娠するかわからなくても、結局妊娠したほうが抱え込んでしまうのか…。
いや、妊娠するまでがわからないから、そもそもの心がけが違っていて、妊娠しなかったほうもしっかりコミットメントできるのかな…。

このマンガでは、そこに主眼が置かれてるわけではないので、そのあたりは浅いし、
そもそも産後を甘くみてる!!…と思ってしまう箇所も多々ありますが、
この話を発端に、仲間同士、夫婦同士話してみたらおもしろいだろうなーと思いました。

今ブログを書いている現在は、軒並み品切れ、中古が定価の約2倍の値付けになっているのが残念ですが…。
複数のルートからこの本についての投稿を見かけたりするので、重版に期待!!
→普通に流通するようになりましたね!よかった☆(3/1追記)

↓Amazonの商品ページはコチラ


  

2013年2月11日月曜日

モコレコメン:笑えないおとぎ話/映画 ルビー・スパークス

☆まずはお知らせ☆
前回の記事の最後で、間もなく公開します、とお知らせした『クラウド事務局1dayツアー』のプレゼン資料が公開となりました。
これだけ見てもよくわからない…という回もあると思いますが、ご興味あるかたはご覧になってみてくださいね。

3連休!前日の金曜日にインフルエンザによる外出規制期間が終わり、堪能しています。
中日の日曜日は、昼過ぎから夫&娘と別行動。

マドレボニータのインストラクター2人とお茶しました。
1人は田無教室を始めた人で、昨年福岡へ転居、2月より福岡姪浜教室を開講した藤見里紗インストラクター(ふじみん)
もう1人は現田無教室担当の内山麻理インストラクター(うっちー)

☆今月の田無教室2月コースは開講を1週遅らせ、13日(水)から4週間です。まだ間に合います!!

ローズベーカリー、食べ物も飲み物も、何をいただいてもおいしい!
パンについているバターも、付け合わせの野菜のひとかけらも、吟味され、丁寧につくられたものって感じがします。

オーガニックジンジャーティは、オーダーすると南部鉄器に入って供されますが、ふたをあけるとびっくり!細めに拍子切りされた生姜がびっちり入っています!

話は西東京のマドレの活動について、行政との協働について、
お互いの近況、4月からのこと…などなど。2時間あっという間。
別の仕事での上京に合わせ、連絡をくれたふじみんに感謝です。



さて、2人と別れ、吉祥寺から新宿に移動して18時からは今年2本目の映画!
前々から観たかった『ルビー・スパークス』
CANPANフォーラム終わったら…のお楽しみにしてたらインフルエンザにかかり遅くなりましたが。


最初は微笑ましいおとぎばなし。でもだんだん笑えなくなってくる…。
こういうパートナーからのコントロール、現実でも結果似たようなものってあるでしょう…(ちょうどローズベーカリーでもそういう話をしていた)。

結局は、そんなおとぎばなしな設定はありがたくなくて、ぱっと見顕在化していないコンテキストのズレを見つけ、対話で擦り合せていくしかない。それが健全なパートナーシップで、その醍醐味なのだなあ。
…と、行きの電車で読み終えた平田オリザの『わかりあえないことから』から急につながって腹落ちした帰り道。
そんな深さも感じつつ、映像とかヒロインの服とか表情とかがかわいくて楽しい、すてきな作品でした!

新宿武蔵野館では2月14日(木)まで。18時〜の1日1回上映です。
今日日曜日は、50分前に整理券を取ったら19番、最終的には最前列まで人が座りほぼ満席、という感じでした。